2011年09月27日
ブログ開設
こんにちは。
本日からブログ開設します。宜しくお願いします。
まずは少し当院の救急システムを紹介させて頂きます。
当院は救命救急センターですが、いわゆる集中治療型の救急システムではなく北米ER型救急というシステムで診療しています。
以前、アメリカの“ER”というドラマがありましたが、まさにあれです。
24時間救急医がERに常駐し、年齢や症状に関係なくいつでもどんな疾患にも対応します。つまり何でも診るのですが、大事な僕らの仕事は最初の治療や診断を行い、患者の状態が不安定であればそれを安定化させることです(初期治療)。この対応がしっかりできていないと具合の悪くなる患者さんもいるので大切な役割です。
24時間常駐し外来診療に特化しており、さらに専門的な検査や治療が必要な場合や入院が必要な場合は適切な診療科を選定して引き継ぐというシステムを取っています。なので各専門科のバックアップがなければこのシステムは成り立ちません。
ER型救急施設はその性質上、どうしても夜間や祝祭日などのいわゆる時間外に患者さんがたくさん来院し混雑することがあります。救急車で来院される患者さんも歩行して来院される患者さんも診ます。救急車で来院される軽症患者さんもいれば、歩行して来院する重症患者さんもいます。この中から、命取りになるような緊急性の高い疾患や重症な疾患を抽出する作業(トリアージ)も僕達の大切な役割です。
ここで注意して頂きたいのは、僕らは緊急度の判断を行っていますが、一度救急室で診察しただけでは疾患の診断までできないこともあります。その際は、一旦様子をみてもらい後日外来を受診して頂くことも多々あります。
また、当院は研修病院なので最初の診察を研修医の先生に行ってもらうことも多々あります。その際は、救急スタッフが研修医をバックアップしながら一緒に診療を行っています。
Posted by 南部医療センター 救命救急センター at 19:27│Comments(2)
この記事へのコメント
日々の激務、大変お疲れ様です。これからも、県民の命のために頑張って下さい。
救急車で来る、軽傷者・ウォークインで来る重症者・・・
一概には言えませんが、救急車を呼ぶ軽傷者も不安になって119番してるとは存じます。しかしながら、救急車で行けば1番に診てくれると平気でおっしゃる方もいるのが現状です。
この安易な行為は、救急車というツールを、独占し本当の重症者に多大な損失を与えてしまいます。
また、ERにもキャパの限界もあると思います。
今一度、県民全体で救急車の正しい使い方、ERの正しい受診の意識を高めて行かなければならないと感じます。
救急車で来る、軽傷者・ウォークインで来る重症者・・・
一概には言えませんが、救急車を呼ぶ軽傷者も不安になって119番してるとは存じます。しかしながら、救急車で行けば1番に診てくれると平気でおっしゃる方もいるのが現状です。
この安易な行為は、救急車というツールを、独占し本当の重症者に多大な損失を与えてしまいます。
また、ERにもキャパの限界もあると思います。
今一度、県民全体で救急車の正しい使い方、ERの正しい受診の意識を高めて行かなければならないと感じます。
Posted by hiromiy at 2013年03月20日 14:17
昔の記事にコメントするのもなんですが、今までに紆余曲折有ったでしょう。その時期を乗り越えてきたから今があるわけで、現在まで関わってくださった方々の想いを無駄にすることなく、発展したセンターを見ていただきたい、こう決意して頑張ります( ̄^ ̄)
うめ
うめ
Posted by NMC ER at 2015年01月02日 16:19